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モンゴル・ウランバートル市の都市開発事業実地調査

2013年8月2-6日,エンヘさんの博士論文の追加調査として,特別研究員の村松さんとともに,モンゴル・ウランバートル市における都市開発事業の実地調査に行きました.

 

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(上)ウランバートル市のゲル地域.1990年代の民主化政策で国民の土地所有化が認められるようになり,市内に人口が流入,スプロールが進んでいる.地方の遊牧民がゲルで家を構えて柵で囲って住居を構える.選挙の際に政治家に働きかけて土地所有の許認可を得るという話もある.

 

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(上)モンゴルでは近年、市民の意見を取り入れるさまざまな仕組みが取り入れられている.市の出張所の所長(左)と区画整理事業で地権者の合意形成を行う市民リーダーの方にお話しを伺った.市民からはインフラ整備(水道、道路、ごみ収集、熱供給など)の要望が多いとのこと.しかし,財政上の問題から再開発してコンパクト化しないといけない状況.

 

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(上)ごみ処理施設はJICAやKOICAなどがODAにより支援していることもあり,ある程度管理されている様子だった.ウェイストピッカーの子ども達の教育などもNPOにより行われている.

 

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(上)水源地域の開発地区.この辺りは高級マンション,住宅地のエリア.開発が山の上の方まで拡がり開発コントロールや成長管理が適切になされているとは言い難い.ここまで人口が増加するとは考えにくく,投資目的ではないかとの話もあった.

 

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ウランバートル市の市民参加を担当する行政職員の方にもお話を聞いた.NPOの出身ということで参加の経験が豊富,現場のこともよくご存じだった.スイスの参加の仕組みを取り入れている.

 

モンゴルではインフラが未整備でありナショナルミニマムの確保が最重要課題といえる.その上で生活質(QOL)を高めるためには,環境保全もしていかないといけないですね.