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静岡県の風力発電施設周辺で社会影響(シャドーフリッカー)について実地調査

2015年12月4〜6日、静岡県御前崎市、牧之原市にて風力発電施設の社会影響(シャドーフリッカー)を実地調査.修士論文で半田君が取り組んでいるテーマで,M1メンバーの協力を得て実施.静岡県の調査では,2010年6月に東伊豆町の町営施設および三筋山に計画されていた事業の関係者にヒヤリング調査したことがありましたが,今回は稼働している施設周辺の住民への訪問調査.

 

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(左上)御前崎市の周辺でのインタビュー.こちらは海岸側に風車が立地.1km圏内の住居はあまり多いわけではなく,シャドーフリッカーや騒音認知はそれほど高くなかった.ただ居住者だけでなく,農作業中にシャドーフリッカーの影響を受けることもあり,気にしている人もいる.

(右上)牧之原市の風力発電施設.こちらは騒音やシャドーフリッカーの影響が発生.

 

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(左上)茶畑に映っているのが風車の羽の影.実際はこれがかなりの速度で回転しているので,ずっとその場にいると気になる.風切り音も聞こえた.これが長時間続くと苦情発生になることも理解できる.

(右上)太陽の方を向いて撮影するとこのようになる.

 

住民への聞き取り調査では環境保全措置として事業者が朝方などの一定時間、風車を止めているという.それ以降,シャドーフリッカーについての被害はかなり減ったとのこと.今回の調査では,ドイツ等の欧州で採用されているシャドーフリッカーの影響範囲の基準よりも広く影響が発生している可能性が示唆された.(詳細はアセス学会などで発表予定)

 

調査した皆さんお疲れ様!

調査にご協力下さった住民の皆さん,ありがとうございました!